『スキップ』 タイムリープ(未来に) <おすすめ小説の魅力をざっくり紹介>
この記事では北村薫さんの小説『スキップ』の魅力について、ざっくり紹介します。
『スキップ』を簡単にいうと、
女子高生がある日目覚めたら42歳の主婦になってた。
という物語です。
魅力①未来に飛んでしまうという斬新さ
タイムリープして過去に戻ってやり直そう!
という物語は数あれど、その逆
タイムリープしたら未来に行っちゃったどうしよう!
という作品はなかなかありません。
主人公はめちゃくちゃ戸惑います。
そりゃあそうでしょう。
さっきまで女子高生だったのに、ふと気がつくと
42歳主婦 しかも17歳の娘がいる。
さて、あなたがもしそうなったら、どう思うでしょう?
魅力②それでもがんばる主人公
なかなかハードな状況に追い込まれた主人公。
しかし彼女はその現実を受け止めて、懸命に対応しようとします。
その姿がとてもすばらしく、感銘を受けました。
魅力③主人公の周りの人々
42歳になった主人公のまわりを取り巻くのは不思議な人間関係です。
その関係が面白い。
まず自分の娘との関係。
自分の娘とはいえ、主人公にとってはなんの思いいれもない、いきなり出会った同じくらいの年の女の子でしかないのです。
この二人のやりとりが非常におもしろいわけです。
また主人公は国語の先生です。
その生徒たちとの関係も面白い。
主人公としてはまだ心が17歳の訳ですから、それがいきなり教える立場になるという状況なんです。
以上、ざっくりな紹介でした。
あなたの興味に少しでも触れれば幸いです。